substance painter の代替ともいわれている ArmorPainter なのですが、興味があったので、インストールしてみることにしました。
以前はバイナリのインストーラがあったかと思ったのですが、今はgumroadで16ユーロ(現在で2千円弱です)。開発のために少しでも役にたつために購入した方がいいのですが、今回はソースコードからコンパイルしてみました。
ソースコードは、https://github.com/armory3d/armorpaintにあります。
環境はWindows10です。
自分のパソコンでは事前に以下のインストールが必要でした(gitは以前インストールしていました)。
- nodeのインストール(https://nodejs.org/ja/)
- Windows10 SDKのインストール(https://developer.microsoft.com/ja-jp/windows/downloads/windows-10-sdk)
手順はgithubにあるとおりなのですが、ざっくりと書いてみます。
まずはgithubよりソースコードをダウンロードします。
適当なディレクトリを作成し、githubよりダウンロード(クローン)git clone --recursive https://github.com/armory3d/armorpaint
ソースディレクトリにいきますcd armorpaint
第一弾(?)のコンパイルnode Kromx/make -g direct3d11
Kromxディレクトリに入りますcd Kromx
ここで、エキスプローラからV8\Libraries\win32\release\v8_monolith.7zにある圧縮ファイルを7-Zipで解凍します。解凍したものは、同じディレクトリに置きます。
第二弾のコンパイルnode Kinc/make -g direct3d11
ここでやおらVisualStudio2019を立ち上げて、armorpaint\Kromx\buildにあるプロジェクトファイルKrom.slnを開きます。
このプロジェクトファイルを開いたら、Solution Explorer(自分の場合は右側に表示されました)のKromを右クリックして出てくるメニューからPropertiesを選びます。
そうするとKrom Property Pagesというダイアログが開くので、左のリストにあるDebuggingを選び、Command Argumentsに「….\build\krom」と入力します。
そしたらOKを押して、このダイアログを閉じます。
上部にあるダイアログから、Releaseとx64を選んで、上部メニューのbuildよりBuild Solutionを選びます。
コンパイルができたら、上部のLocal Windows Debuggerを押してArmorPainterが立ち上がれば完了です。
で、このままでもよかったのですが、ArmorPainterを使うのにわざわざVisualStudioを立ち上げるのもなんなので、簡単なバッチファイルを作りました。
@ECHO OFF
CD [クローンしたディレクトリ]\armorpaint\Kromx\build\x64\Release
Krom.exe [クローンしたディレクトリ]\armorpaint\build\krom
これを適当な名前.batファイルに保存するとエキスプローラ上からダブルクリックでArmorPainterが立ち上がります。