以前にMist Passを使ってPhotoshopで被写体深度を設定する、というのを投稿したのですが、今回はBlenderのコンポーザを使ってみたいと思います。
ただ、被写体深度ではなく、Mist Passなので、その名の通りミストを設定したいと思います。
以前も書いたのですが、ミストパスを出力するには
- SceneよりPassesを開いて、Mistにチェック
- WorldのMist PassよりStartとDepthを適当な値に設定
が必要です。特に二つ目は一番手前のオブジェクトから、一番遠く(または、ミストのレベルが最大になっていい距離)に設定するといいかと思います。
まずは、適当なしシーンを作成してレンダリングします。
このままだと、手前のバイクもその後ろの人も遠いくのたてものも同じ感じにレンダリングされますので、のっぺりとした感じですし、奥行きも感じられないかと思います。
あ、ちなみにレンダリングはEEVEE NEXTです。(スクリーンベースですが)レイトレーシングのおかげで、影の部分もよりリアルに出力されます。
そして、コンポーザで以下のようなノードを作成します。
ミスト部分にテクスチャを入れたので、少しわかりにくくなってしまっていますが、要はミストパスをファクタにして、レンダリングした画像と色をMixノードでつなげばOKです。ミストパスのところにカラーランプを入れることで、ミストの始まる位置と濃さを調整することができます。
そして完成したのが以下の画像です。
遠くに行くほど霧がかかった状態になりますので、ちょっと距離感がでるかと思います。
ちなみにコンポーザではなく、シーンにボリュームを入れレンダリングすることも試してみました(こちらはカメラに被写体深度も設定しています)。
ミストパスとコンポーザを使用する場合は、後付けで調整できるので、レンダリング時にはあまり細かく気にすることもないかと思います。逆にボックスとボリュームシェーダを使う場合は、レンダリングしていまえばいいので、それもありかと思います。
以前EEVEEでボリュームを使った時に、レンダリングにかなり時間がかかった記憶があるのですが、今回はボリュームなしで5秒、ボリュームありで7.5秒程度だったので、イマージ出力の場合はそこまで気になる時間差でもないかと思います。
コンポーザで食わずきらいでいたのですが、実はいろいろできるみたいなので、もう少し遊ぶ予定です。本格的に編集するとなると編集ソフトの方がいいのかもしれません。ただ、コンポーザだとシーン編集とイメージ編集を全てBlender上で行ったり来たりできるのがいいところだと思います。